教会便り 2022年 12月
ガーベラ
花言葉:感謝
カトリック島田教会
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わたしたちの只中にお生まれになる主
焼津教会主任司祭 牧山善彦神父
神学生の時、韓国出身のある先輩神学生から聞いた話です。その方が韓国のある神学校にいた時、毎年待降節には神学校の馬小屋飾りを神学生たちが作っていましたが、その中身が一般的な馬小屋飾りと異なるのだと言うのです。ある年の馬小屋は酒瓶や薬物が転がり、中がめちゃくちゃに荒らされ、壁や窓が傷ついたり割れたりしている。別の年には、路上生活者や生活困窮者を模した人形が幼子イエス像の周りに並んでいる、など。なぜそのような馬小屋飾りをするのか尋ねると、社会のなかで苦しんでいる人や追いやられている人たちの只中にこそ、イエス様がお生まれになるしるしなのだと言うのです。そして、その年ごとに神学生たちや馬小屋を見た人たちが社会の中にある苦しみやその中で追いやられている人々のことを意識し、行動するきっかけにもなっているとのこと。決して傍目に見て綺麗な馬小屋飾りではないそうですが、意義深い取り組みだと感じさせられました。
待降節は二重の意味で主の訪れを思い起こして待つ季節と言われます。ひとつは、幼子として世に降って来られたイエス様を迎え祝うための待つ季節。いまひとつは、やがて再臨されるキリストを希望のうちに待つ心を新たにする季節。待つという行為はしばしば受動的なものに見られがちでしょう。主ご自身の時を待つという意味では神さまの側にイニシアティブがあるので受動的かもしれません。しかし、主を迎える場を整えるということは、ただ何もせずに待っていることとは異なります。キリスト者が主を待つという行為は、能動的でもあります。たとえば、ゆるしの秘跡や和解を通して、神さまや人々との間に立ててしまった罪や過ちという柵を取り払うこと。「わたしの兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたことは、わたしにしてくれたことなのである」[マタイ 25.40]と言われた主のことばに倣い、特に社会の中で小さくされ追いやられている人の友となっていくこと。何か特別なはたらきはできなくても、主や人々の助けを必要としている人のことを知り、祈ること。最も身近な家族のしあわせを思い、互いに与え合うこと、などなど。主がわたしたちの只中にお生まれになるとき、わたしたちが与え尽くす主の愛に照らされ、神と人々と自分自身を大切にする生き方に開かれていくきっかけが与えられていると言えるのかもしれません。今年の待降節と降誕節がきらびやかな事柄のみならず、ひっそりと人目につかないような片隅においても、わたしたちの只中にお生まれになる主をともに見いだしていく日々になれれば幸いです。
第16回運営推進会議議事録
日時:11月6日(日) ミサ後
場所:集会室
1.報告事項
島田聖母保育園 50 周年記念式典
志太榛原共同宣教司牧委員会
60 周年記念誌原稿募集状況
60 周年記念講演会について
掲示板の更新
教会便り 11 月号
ホームページの更新
2.議題
60 周年記念ミサ・式典について
60 周年記念誌について(継続)
その他 聖書週間に寄せて
12 月のカレンダー
12 月 4 日: 待降節第 2 主日・11 時
12 月 11 日: 待降節第 3 主日・11 時
12 月 18 日: 待降節第 4 主日・徳山教会・11 時・13 時 30 分
12 月 24 日: 主の降誕前夜祭 17 時
12 月 25 日: 主の降誕 11 時
平和の祈り(ロザリオの祈り)毎週土曜日・9 時 30 分
12 月の予定
12 月 4 日(日)運営推進会議 ミサ後
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