教会便り 2022年5月
エニシダ
花言葉: 謙遜
カトリック島田教会
〒427⁻0041
島田市中河町 344
0547-37-1906
ご復活おめでとうございます 主は本当に復活されました
愛徳カルメル会
きょう、このことばを私たちが耳にしたとき、本当に喜び感謝できたのでしょうか、その信仰を疑うことなく主をほめたたえることができたのでしょうか。
日々の生活のなかで手放しに喜び、感謝し、奉仕できたとき、本当に主は復活されたと心から言えるのではないかと思います。
世の中には人を生かす素敵な言葉がいっぱいありますが、その言葉に流されることなく、それを日々の生活の中で生きた時、その言葉は生きたものになるのではないかと自らに問うことです。
この21世紀、ナンセンスと言わざるを得ないロシアとウクライナの戦争は、多くの命を奪う悲劇と化しています。止むことのないロシア側の攻撃で、ウクライナの人々は、多くの命を奪われ、他国への避難を強いられています。着の身着のままで逃れなければならない人々の困難、苦しみ、悲しみの叫びを、他人事のように受けるのではなく、我が身のごとく兄弟姉妹として、すべてを共感できるものとして、福音を生きるものでありたいと思っています。
絶望した時 支えてくれる手が必要です / 倒れた時 勇気づけてくれる手が必要です / 不安に駆られた時 慰めてくれる手が必要です
(ハンス・ヴェルナークリンナ)
今は、教会でも修道院でも個人でも、全世界は、この悲しむべき事実を深く心にとめ、一日も早い平和がもどるよう、事あるたびに、我が兄弟姉妹のために祈りをささげています。
島田教会、藤枝教会、焼津教会、吉田教会は、約この2か月、祭日、平日のミサはなく、この27日をもってミサが始まりました。27日は心待ちにしておられた信徒の皆様は、ほとんどミサに参加され、その後、懐かしく話に花を咲かせておられました。
また、島田教会の小さなルルドにベルナデッタをお迎えし、金子神父様の祝別をいただきました。道路側からは、その像がよく見え、一つの宣教を証するしるしになればいいと思います。保育園の子どもたちもこれでルルドの意味が分かり、良かったと思います。これからも志太榛原地区の藤枝、焼津、吉田、徳山、島田教会の信徒が一丸となり相互の信頼と交わりの中で、手を取り合って主の復活の喜びを生き、出会う人びとに、その信仰の喜びを伝えることができればと願っています。
「樹の塾」
編集子
先頃、社会学者見田宗介さんが84歳の生涯を閉じました。消費社会の本質と格闘する、あるべき共同体を思い描いた社会学者で、その業績はまことに多様でした。
多様な業績の中の一つに、私塾「樹の塾」の主宰があります。命名の由来は、敬愛してやまなかった宮沢賢治の作品「学者アラムハラドの見た着物」に書かれている、やなぎの木の中の「アラムハラドの塾」によるものでした。
アラムハラドに「人が何としてもそうしないではいられないことは、一体、どういうことだろう。考えてごらん」と言われて、塾の11人の子どもたちは、一生懸命考えました。一人の子が、「人は歩いたり言ったりします」と答えました。アラムハラドは、言いました。「たしかに、人は歩かないではいられない。また物を言わないではいられない。けれども人には、それよりももっと大切なものがないだろうか?」するとその子が答えました。「しないではいられないことは『いいこと』です。」
アラムハラド曰く「そうだ。私がそう言おうと思っていた。すべて人は善いこと、正しいことを好む。義と正義のためならば命を棄てる人も多い。」
今度は、小さなセララハラドが、落ち着いて答えました。「人はほんとうのいいことが何だかを考えないでいられないと思います。」と。
それを聞いて、アラムハラドは言いました。「そうだ。人は、まことを求める。真理を求める。それが人の性質だ。それをおまえたちは、堅くおぼえて、あとでも決して忘れてはいけない。それはおまえたちをまもる。それはいつもおまえたちを教える。決してわすれてはいけない。」
見田宗介さんが、生前、宮沢賢治のこの「アラムハラドの塾」のひそみに倣って主宰した「樹の塾」からは、秀でた人材が選出されています。
五月のカレンダー
5月1日:復活節第3主日・11時
5月8日:復活節第4主日・11時
5月15日:復活節第5主日 徳山教会・11時、13時30分
5月22日:復活節第6主日・11時
5月30日:主の昇天・11時
平和の祈り(ロザリオの祈り)毎週土曜日:9時30分
5月の予定
5月8日(日):運営推進会議 ミサ後
0コメント