教会便り 2023 年 5 月


スズラン
花言葉:希望


カトリック島田教会

〒427⁻0041

島田市中河町 344

0547-37-1906


騎士修道会

編集子

 黄昏時、突然、50 代のポーランド人クリストフさんが、風のごとく、修道院へ現れました。

 一夜の宿を乞うてのことでした。

 聞けば、故国を離れて、今日が 630 日目だと言います。

 この間、18 カ国を経巡ってきたとのことでした、

 これまで、20 年間、毎日、祈りながら、乗り物には乗らず、ただひたすら、祈りながら、世界中を歩いて来たと言います。

 文明の利器には、全く眼もくれず、携帯電話、ラジオ、テレビとも無縁の生活を送っています。

 その昔、各地に、幾つかの騎士修道会が生まれましたが、ヨーロッパには、一門の楯が数多く壁に掲げられている小聖堂を見かけます。ご本人は、ベネディクト会の流れをくむ、一つの会派に属しているとのことでした。

 言われて見れば、なるほど、質素な衣服に身を包んで、それらしき薄いマントを羽織っています。

 満面、長い髭に蔽われているその風貌たるや、まことに浮世離れしていて、清々しい限りです。もの静かな物腰には、馥郁たる香りに包まれた、気品さえ漂っています。

 日本にやって来た目的は、四国の編路地を経て、それから長崎まで歩いて行く為との話しでした。

 そう言えば、長崎には、国を同じくするポーランド人・マキシミリアン・コルベ神父ゆかりの、「聖母の騎士修道会」があります。

 その地を目指しての歩みです。

 翌朝、早々に朝食を済ませ、予定通り、朝五時、次の目的地・浜松を目指して、出掛けてゆきました。

 その際、厳かに、一人ひとりを祝別して別れました。

 等身大の十字架を杖に、颯爽と歩く後ろ姿には、神の現存の輝きに満ちていました。

 思いもよらぬ、まことに爽やかな、得難くも、ありがたい出会いでした。神に感謝!


無名のキリスト者

編集子

 先頃、無二の親友であった、竹馬の友が急逝しました。

 三人のお子さん方が、会葬御礼の言葉をしたためておられます。

 「大きな存在だった父へ心からの感謝を捧げます。曲がったことを好まず真面目一途で、人様から相談を受けると、自身の経験や知識を踏まえ親身になって耳を傾けアドバイスする、 そんな頼りがいのある父でした。若い頃に米屋を立ち上げ、五十四年の長きにわたりひたむきに働く中、決して、損得勘定だけで、動かず、頼まれれば快く引き受けていた父、一年中忙しく仕事に邁進しながらも、時間を見つけては渓流釣りに心傾け、旺盛な冒険心を持って誰も足を踏み入れないような場所に一人訪れ、楽しんでいたものです。毎年、正月には、皆でスキー旅行にでかけるのが我が家の恒例でした。凝り性ゆえ家族の誰よりも腕を上げ、折に海外に渡っては白銀の世界で満喫していたのが、つい昨日のことのようです。振り返れば、父はいつも自分の事よりも家族を第一に考え、私たち子供や孫へ深い愛情を注いできました。教育などいろんな面で支援し導いてくれた父には、感謝の気持ちでいっぱいです。今はただ、遥かな地でゆっくり休んでほしいと願うばかりです。~家族一同より~」

 半世紀以上前、二十歳の成人式の折、無教会派の南原繁さんが「徳において、自由であれ、高貴な人間であれ!」と、ラジオを通して,若者に向けて語られた言葉が、この友の中で見事に花開いていて、ご本人は,それとも自覚せぬ、正真正銘の「無名のキリスト者」そのものでした。


5月の暦

5 月 7 日 :復活節第 5 主日 ・11 時

5 月 14 日 :世界公報の日・復活節第 ” 主日 ・11 時

5 月 21 日 :主の昇天・徳山教会・11 時・13 時 30 分

5 月 28 日 :聖霊降臨の主日 ・11 時

平和のための祈り(ロザリオの祈り)・9 時 30 分


5 月の予定

5 月 7 日 :運営推進会議 ミサ後


4月の暦

4月2日 :受難の主日 ・11 時

4月 6 日 :聖木曜日 藤枝教会・19時

4月 7 日 :聖金曜日(枝の主日) 藤枝教会 ・19 時

4月 8 日 :聖土曜日 藤枝教会 ・19 時

4月9日 :復活の主日 ・11 時

4月 16日 :復活節第 2 主日・神のいつくしみの主日・徳山教会・11 時・13時30分

4月 23日 :復活節第3主日 ・11時

4月 30 日 :世界召命祈願の日・復活節第3主日・11 時

十字架の道行 :毎週金曜日

平和の祈り(ロザリオの祈り)・毎週土曜日・14 時 30 分・9 時 30 分


4月の予定

運営推進会議 4月2日 ミサ後

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