教会便り 2023年 3・4月

ピンク色のカーネーション
花言葉:感謝


カトリック島田教会

〒427−0041

島田市中河町 344

0547-37-1906



十字架は派手であり、復活は地味である

藤枝・島田教会主任 金子尚志神父


 とんがり屋根の先端に十字架が設置されているとすぐに教会であることが分かる。また一般に販売されている墓苑や墓地に行き、そこで墓石に十字架が刻まれていると故人が生前キリスト者であったことが窺える。あるいはカトリック教会で親しまれているロザリオの先端にも十字架が用いられている。またペンダントやアクセサリーにも広く十字架が用いられているが、本人がキリスト者であるかどうかは問わない。いずれにしてもキリスト教と言えば「十字架」である。この十字架の出来事は聖週間の「聖金曜日」(今年は4月 15 日)の典礼で頂点を迎える、また毎年9月14 日を「十字架称賛の祝日」として別途祝っている。十字架は、当時ローマ帝国の最も残酷な死刑の道具であった。このような刑罰の道具である十字架がなぜこれほど至るところで目にするのだろうか? それよりも私たちキリスト者にとって最も喜ぶべき祭日は「主の復活」(クリスマスではなく)であるが、それを祝ってどのようなシンボルを飾ることができるのだろうか? 復活の「ゆで卵」でも飾るのだろうか?

 福音の中でイエスの十字架の死は群衆の面前で公に執行された、人々はイエスを「十字架につけろ! 十字架につけろ!」と罵声を浴びせ死に追いやった、その意味で「十字架は派手である」、しかし三日後に復活されたイエスは限られた人、すなわち生前イエスを愛していた人にだけ現われた。その意味で「復活は地味である」。イエスの復活は十字架に付けた人たちを見返すためでも、皆をアッと言わせるための奇跡でもない、それはイエスを愛した人たちが信仰生活で困難に出会ったときでも絶望することなく信仰を生き抜くことができるようにとのイエスの励ましであり希望のしるしである。人生には必ず産みの苦しみが伴うこと、そしてそれをイエスと共に乗り超えることができるようにと主は復活された。主の復活は十字架のように飾たり身につけて持ち歩くためでなく、あなた自身の生き方が主の復活の証人でありシンボルである。私たちは毎週、「主の復活」を祝ってミサに参加する、過去がどのような苦しみや困難(十字架)があったとしても主の祭壇を囲んでイエスの復活をお祝いし愛する力であるご聖体を頂く。私たちはこのイエスの生き方を祝って声高らかに讃えるのである、「主は、まことに復活された。アレルヤ!」と。



もう一人のわたし 1

エンツラー作 庄司 篤訳 聖体奉仕会

(I)委託

(1)キリストへの委託

 聖性の初歩を教えてあげよう。

 聖人になりたいなら、無条件に寄り頼みなさい。私はあなたの中に居て、見守り、導き、保護している。

私に信頼しなさい。私はこよなき善であり、悪を行い得ないばかりか、悪を望むことすらできない。私の望むことはみな、あらゆる点において最善である。より大いなる善の為でなければ、決して悪を許しはしない。この事実を悟りなさい。私に信頼しないことがどれほど愚かなことであるかを黙想し、理解しなさい。私はあなたの避難所であり力である。あなた自身を私にゆだねなさい

(2)信頼の動機

 私に信頼しなさい、あなた自身を残りなく捧げなさい。体もすべての働きも

 私に信頼しなさい、魂とそのすべての能力をささげない。

 私に信頼しなさい。報いを考えずにあなた自身をささげなさい。

 私が自らをおん父にささげたように。

 そうすれば私も、弟子たちに言ったように、あなたに言おう。「心をさわがせることはない。私の名によって願うことは何でもかなえてあげよう。あなたに平安を残し、私の平安を与える。

 父に願って、いつまでもあなたと一緒にいてくれる助け主を別に遣わしていただく。父が私を愛しておられるように、私はあなたを愛している」。これは私のことばである。私のことばはとこしえに続き、天に堅く立つ。

 私があれほどまでに推賞した幼な子の態度とは

1 幼な子は 両親と共に居たいと切望する。

2 幼な子は 両親の愛の力に限りない信頼をよせ信じ切っている

3 幼な子は 両親がそばに居る限り、決して恐れない。

4 幼な子は 両親のすることはみな喜びとなる。

5 幼な子は 両親のいいつけに従うべきだと知っている。



4月の暦

4月2日:受難の主日・ 11 時

4月 6 日:聖木曜日・藤枝教会・19時

4月 7 日:聖金曜日(枝の主日)・ 藤枝教会・19 時

4月 8 日:聖土曜日・ 藤枝教会・ 19 時

4月9日:復活の主日・11 時

4月 16日:復活節第 2 主日・神のいつくしみの主日・徳山教会:11 時、13時30分

4月 23日:復活節第3主日・ 11時

4月 30 日:世界召命祈願の日・復活節第3主日・11 時

十字架の道行 ・毎週金曜日・14 時 30 分

平和の祈り(ロザリオの祈り)・毎週土曜日・9 時 30 分


4月の予定

運営推進会議 4月2日 ミサ後

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